DRBDの働き

大切なデータのミラー

DRBD®は、ハードディスクのパーティションまたはLVMの論理ボリュームなどのブロックデバイスの上で動作します。そして、すべてのディスクブロックに書き込まれるデータをもう一方のノードにミラーします。

完全同期モード

緊密に連携したミラーリング(同期ミラーリング)が可能です。これは、クラスタの両方のディスクブロックへの書き込みが完了した後で、アクティブノードのファイルシステムに書き込み完了が通知されることを意味します。同期ミラーリング(DRBDではプロトコルCと呼びます)は、アクティブノード(DRBDではプライマリと呼びます)が完全に壊れてしまった場合であっても、1ブロックのデータも失いたくない場合に、最適な選択です。

非同期モード

非同期モードも選択できます。これは、ローカルディスクにデータが書き込まれただけでDRBDは書き込みが完了したとファイルシステムに通知するモードです。

遠距離のミラーリングを行う場合に非同期ミラーが必要になることがあります。すなわち、許容できるディスク書き込み遅延時間よりもネットワークのラウンドトリップ時間の方が大きくなってしまう場合です。相手ノードで取りこぼす可能性があるデータ量は、バンド幅と遅延時間、ならびにTCP送信バッファサイズによって決まります。

アクティブノードからのみアクセス可能

ブロックデバイスレベルでミラーすることということは、アクティブなノードからのみファイルシステムなどを通じてそのデータにアクセスできる、ということを意味します。これは、DRBD自体に伴う制約ではなく、ほとんどのファイルシステム(ext3、XFS、JFS、ext4など)の元々の設計にもとづく制約です。これらのファイルシステムは、ディスク領域にアクセスできるのは1台のコンピュータのみという前提で設計されていて、共有ディスクを2台以上のコンピュータが同時にアクセスすることを想定していません。

このような制約はありますが、次の方法を用いることによって、2晩目のノードからデータにアクセスすることも可能になります。

  • DRBDを論理ボリュームの上で構成して、2晩目のノードでLVMのスナップショットを作成します。そして、DRBDでミラーしたデータにアクセスします。
  • DRBDのデュアルプライマリモードを使って分散ファイルシステム(GFS、OCFS2)にアクセスします。これらのシステムは、レプリケーションネットワークの障害にとても敏感です。

→ 障害の後DRBDは何をするか

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